姿勢が良くなることはなぜ良いことなのか
そもそも姿勢を良くすることはなぜ良い事なのでしょうか。
大きく分けて、
猫背(丸まっていくタイプ)もしくは反り腰(反っていくというか後ろに折れているタイプ)になります。
実は猫背も反り腰も重力につぶされているという点では変わらないのです。
だから逆方向に矯正をかけても逆側にまた歪むだけになってしまうのでむしろややこしくなることが多いです。
例えば
・猫背改善でブリッジのエクササイズ。
・前肩改善で腕を後ろにして肩甲骨をよせるようなストレッチ。
そのような方法で姿勢を治そうとしても△ということです。(ヨガの本質を理解しないで続けてしまったり、体の専門家におすすめしてもらうセルフケアを続けても解決しないパターンにとても多いあるあるです)
重力に押しつぶされているということは、物理的に地面方向に体全体が縮んでいきます。
その際に内臓も下に下がるのでスペースがなくなってきます。
スペースがなくなると神経伝達がうまくいかなくなるので、胃の調子がいつも悪かったり、便秘が治らなかったり、血流が悪くなりコリも増えたり、代謝にかかわる臓器の働きも悪くなるので重篤な疾患に繋がることも多いです。
さらにカラダの使い方の比重も下に集中しますので、日常的に下半身メインで使いすぎる場面が自然と多くなり、肝心の体幹エリア(前記事参照)はうまく使えなくなり全身の連動が損なわれてきます。
その状態が続くとふくらはぎの筋肉を多く使って地面を蹴るだけで進むような動きが増えますので、負担が集中しすぎて膝から下エリアに乳酸がたまり、余計にむくんだり筋肉が膨らんだりつったりすることも増えて疲労が抜けなくなります。おのずと歩きも悪くなるので足裏のアーチも潰れ足全体のコリが悪化します。
そして、そこだけの動きではさすがに限界がきますので、すね骨はもちろん膝や股関節もズレて歪み、
かばい合った末に腰痛含むすべての痛みとお友達になってしまい、スタイルも崩れ、ヒップダウン&アウトしてきて太いふくらはぎが完成してしまうのです。
このように姿勢というのは身体に大きく影響を及ぼすので、解決するためには重要項目になりますし、
背骨を上に引きのばす感覚が自然と身に付くようなトレーニングこそ必要なのです。
バレエでよく言う、上から吊るされた感覚というのはとても難しいのです。
良い姿勢になったほうが良い理由と
良い姿勢の本質(間違った姿勢矯正も多い)を理解していくと驚くほど変化できます。