前記事でも踵から着いてつま先で蹴るは、しないほうが良いと書きましたが、

良くない一番の理由は上下動の動きが増えるということです。

踵から着いた瞬間とつま先で蹴る瞬間、に起こる一瞬沈むアクションがまずいのです。

そもそも、踵からついてつま先で蹴ろうとすると膝関節の過伸展も伴いやすいので、膝のトラブルを自分で増やすような動きにもなるわけです。蹴ろうとするという一点だけみても底屈動作が強く出るのでふくらはぎを余計に使いすぎて筋疲労が一部分に集中してしまいます。

結果、無駄な動きと力みが当たり前になり、足がいつも怠い状態になり、マッサージがないとどうしようもない身体が完成してしまうわけです。

ちなみに、はずむように歩くなども一見良さそうに見えますが(そう指導する指導者も多い)、合理的ではないです。

どうやったら効率よく自動的に進むかのほうが大切ということになります。

重心移動は推進力が生まれなければならないのです。

例えば走る競技、特に短距離走などは致命的になります。

下の写真の方はサッカーのクラブチームに所属する方ですが、ROKTAIにきて数か月です。

歩き方＝重心移動の地味なトレーニングの重要性に気付いて、日々励んでいます。

静止画でも様になっているのがわかるくらい良い雰囲気がでるようになってきました。

身体が良い状態だと体幹エリアがうまく使われて引き上げの能力が発揮されるので自然と下半身がうまく動いてくれるのです。世の中に足りない着眼点として、人間の身体というのはそもそも下半身だけで動くようにできていないということ。だと思います。

下半身だけで長年頑張ると限界を迎えてクセの方向に骨がズレていきます。そうなると例えば、腰痛もしくはヘルニア、股関節痛、変形性膝関節症、外反母趾といった重度の痛みの症状との闘いになってくることが多いです。

歩き方はそういう意味でもトラブルを減らすためにはとても大切なのです。

足の内側を意識して歩くもやらないほうが良いとも書きましたが、これについては内転筋群はもちろん大切なのですが、どうして内転筋が使えていないのかという着目が足りないです。

意識して使えるようになるなら苦労しません。

弱っているからという指導者も多いですが、それについてもなぜ弱っているのかの着目が足りません。

内転筋群の真骨頂は股関節の屈曲伸展。まさしく歩きで本当なら使われます。

ですが、ほとんどの方は歩きで内転筋が使えないのです。

世の中の常識を疑うべき

自動的に内転筋が使われるような重心移動を習得するためには、重心移動の方法というのを見直すべきです。