スポーツパフォーマンス、肩こり、腰痛、スタイルの崩れなど、
体の全てのお悩みを、根本から解決へと導きます。
最近の学生、プランクやりすぎ問題
学生さんも来ますが、
ほぼ100%体幹が固まった状態でやってきますよ。
コロナ禍で学生の部活の自由は無くなったので、ただでさえ大変なことになっています。
肝心の練習量が減るかわりに、余計なトレーニングを頑張りすぎるので、色々と面倒なことになってきています。
この前初めて来た高校二年生の水泳部の方が、
「練習中に時間があればプランクをやらされているし、良いと思ってやってた」と言っていました。
『それで水泳は上手くなった気はしましたか?』
と聞くと、
即答で
「いや、よくわからないです」
と答えが返ってきました。
トレーニングというのは何かの目的があって、それが良くなるためにするものであって、
良くならないなら何かが違うと気付かなければいけないのです。
ほとんどの方はプランク=フロントブリッジを想像するかと思いますので、細かい意味合いは置いときます。
そんなプランクも皆さん色々で、
↓
本来のプランクからも遠い印象の人たちも増えましたよね。(本来のプランクにも問題があるのですが)
ここから足を動かしたり手を動かしたりと応用のダイナミックな体幹トレが沢山あります。
ダイナミックな体幹トレならまだ良いとしても(←超難しいのでほとんどの人がうまくいかない)、胴体を固める行為は人間本来の身体の使い方とは真逆です。
以前書いたブログでも触れていますが、
体幹トレーニングはパフォーマンスに直結するのか②
わかりやすく書くと
①体幹を使って手足が自動的に動く感覚
②体幹を使ってるけど手足は単独で動かしている感覚
①と②の微妙な差はとても重要です。
①の感覚を指導者が教えられるかで結果が全然違います。
プランクでじっと動かず耐久する=胴体を止め続ける行為を続けると腹筋も普段から縮んで硬くなり、姿勢は微妙に悪くなり、動きも鈍くなり、連動がなくなり、何もできなくなっていく方が多いです。
思ってるよりも動けないし、見た目も小さく見える人が多いです。トップ選手特有の迫力という雰囲気からも遠ざかっていきます。
スタイルにしても筋肉のつきどころは一向に変わらない人も多いです。
なので、故意に腹筋に力を入れてのプランク何分連続の我慢大会みたいなのは論外だし、害悪にしかならないと痛感する方は意外と多いです。(それが原因と気づかないで何年も経つこともある)
なにより、体幹を固めるクセができるので疲れやすくなりますよ~。
ウエイトトレーニングにしても自重トレーニングにしても頑張れば強くなった気分にもなるし、体もデカくなります。
ただ、それがどの動きにどう繋がっているかを注意深く追っていかなければほとんど役に立つことはありません。
体幹はもちろん大切ですが、体幹トレーニングの考え方を見直すべきです。
トレーニングのもっともらしい説明も、実は根拠が無かったり結果に繋がらない理由が明白にあったりするので、注意深く観察して見極める能力を向上させるべきです。